ようやく『タマラジ』最後の記念としてリリースされた、福山雅治のスタジオライブ傑作選CDアルバムの初回特典であるDVDを見た。
以下、福山雅治=ましゃ、荘口彰久=荘ちゃん、小原信治=小原くんと敬称略にて感想をば。
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3人の語らう画面から見えたもの
これまでファンクラブ向けにはスタジオ風景を知ることはあったけど、荘ちゃんと小原くんとこんな風に話をしてるんだ、ってのを一般向けに放つ映像としてじっくり見られる機会ってのはなかなかなかったと思う。
ましゃ、荘ちゃん、小原くん3人は同世代。月曜日のレギュラーだった当時から放送作家として携わっていた小原くんは、あうんの呼吸でましゃがかつてスタジオライブリクエスト前にましゃ自ら手書きしていたというコード付きの歌詞の束を差し出してくる。傍で荘ちゃんは軽妙な進行で3人のトークの軌道を整えていく。そして「自分のラジオ番組をテレビで知った福山雅治の確認媒体だけに終わらせない」という軸がブレないラジオパーソナリティーで在り続けたましゃ。3人がそれぞれの立場でプロであることがわかる微笑ましい映像。もう土曜日の深夜に3人の語らいを聴くひとときが訪れない寂しさがこみ上げてくる。
かつてのオールナイトニッポンはパーソナリティー福山雅治のひとりしゃべりが基本で私はそのスタイルが好きだった。でも2000年春から再開されたタマラジでましゃは、開始当初から仲間とのおしゃべりをましゃ自身が楽しんでいる空気が伝われるのが一番いいと思っていたと言う。ましゃは独自の鋭い感覚で自分がラジオでどうあることがリスナーに受け入れられるのかはじめからわかっていた。その辺は決して履き違えず、ハズさない。いつになってもましゃのそのバランス感覚はさすがだ。
リスナーを見つめるあたたかい目線
ラジオもそこからさらに10年余りの時を経て、テレビのかっこいい福山雅治を確認にきた女性ファンを虜にするだけにとどまらず、着実にラジオを好む若い男子学生のファンの心も捉えていった。その集大成が12月の男子限定ライブと今年の2月に行われた大童貞祭(笑)。画面の向こうでましゃと歌い盛り上がる自称・童貞男子たち多数。彼らを見つめるましゃの視線の温かさが印象的だった。
アナログ盤も受注生産で発売されるってよ!
今回CDに収録されている音源は全て福山雅治自前のギター一本と弾き語りのみで録音されたもの。今度はその音源をアナログ盤のレコードにしたものが発売されるという。ましゃ本人がレコードで聴きたくなったんだって。完全受注生産だそう。アナログ盤再生環境があって極上の音に浸りたい方はぜひ。
Webサイト編集、フリーライター。遠征先でご当地グルメを堪能しているときが一番しあわせ。→[詳細プロフィール]
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