いままでもお金の流れについては興味があったので、iPhoneのお小遣いアプリやマネーフォワードを使って毎月いくら貯金できているかはざっくりと把握していました。
私の場合、財布から出ていくお金は出張中の旅費や家族の分の買い物の立替も多く、純粋に自分のために使ったお金ばかりではありません。
正確な自分の入出金を把握するために決まりきったシステムやアプリの枠の中でやりくりしようとすると、かえって金額のつじつま合わせに時間がかかるようになってしまいました。
そこで原点に立ち返り、2015年9月から家計簿をつけはじめました。
家計簿はお手製Excelで管理することにした
最初に手にしたのはAmazonで購入した薄手の家計簿。
そのうち家計簿はその冊子を持ち出し忘れたり、書き忘れが激しくなり…結局使っていた家計簿の項目だけを生かした形でExcelでの管理に切り替えました。
いろんな角度からお金の使い方を分析していくにはExcelで加工できるのが一番手っ取り早い。
そして今はiPhoneのExcelアプリでも入出金の必要最低限の入力ができることがわかったので、Dropboxからお手製のExcelファイルを起動して都度入力をしています。
お手製Excel家計簿の内容
私のExcel家計簿の全容です。
支出の項目については家計簿の項目を参考にして、まず
- 「生活費」=生活に必要な”固定費”(食費、通信費、交通費、医療費、積立、税金)
- 「その他」=生活に潤いを与える”流動費”(娯楽、物品、投資)
の2種類に分けます。
毎回、日付・内容・分類・区分(入/出)・金額・支払方法。
これを淡々と毎月決めたシートの枠の中に入力していきます。
シートの右側の決まった位置には集計用のピポッドテーブルを配置し、各クレジットカードや電子マネーで支払った金額を集計しています。
将来クレジットカードの変更や確定申告をしなくてはならなくなった時などにすぐ検討できるように、入出金データを全てこのExcel家計簿からわかるようにしているのです。
お金を使う優先度は「投資」→「娯楽」→「物品」
「投資」に近い「娯楽」は許容する
「投資」のカテゴリには整体や飲み会、美容院、本の購入などが入ります。
仕事を続けていくには身体が資本、美容院は社会人としての最低限の身だしなみ、飲み会は月に1回は人づきあいの必要経費。飲み会が月に2回以上ある場合は仕事につながるものでなければ2回目以降は娯楽とします。
その他「娯楽」としているものは野球観戦やライブ、旅行など。
一般的に見ればこれらは「娯楽」ですが、その体験をブログに書くとなればそれは限りなく「投資」に近い位置づけになります。
「娯楽」の中身はなるべく「投資」に近いものであるように心がけます。
消費に近い「物品」にかけるお金は最小限にとどめる
まず洋服の断捨離を決意した者として
「物品」の購入については一番慎重にお金を使うように心がけています。
「物品」をどうしても欲しい場合は
- 今その物が本当に必要なのか。
- 飽きたりすぐ使わなくなったりしないか。
- 代用品はないか。
- 先行投資することで回収できる見込みがあるか。
- それが物を減らすため、心が豊かになる生活にどれだけ貢献できるか
という観点で考えます。
例えばこないだ自宅で炭酸水が作れる製品を買いました。
これから夏に向けてちょっと強めの炭酸でハイボールやシークワーサーサワーを作ったり、先日テレビに影響されて作った酢しょうがのエキスを使ってジンジャーエールを作りたいんですよね。
これまではロハコなどの通販で24本入りの500mlのペットボトルの炭酸水をまとめ買いして物置にストックしていましたが、ちょうど在庫も尽きてきたのでそれを止めます。
ゴロゴロと空のペットボトルが占拠している場所がスッキリするのと、毎回ゴミ出しをする手間が省けます。
そしてその体験をブログに綴ればいくらか利益になるかもしれないので「物品」が「投資」になる可能性も秘めています。
先日いざ物がやってきたら思ったより大きかったのが気になりますが、炭酸水を飲めば飲むほどその投資は回収できるのでこれから長く使っていきたいです。
モノより体験や知識を買うようにする
実は投資になるかもしれない娯楽までガッチガチに圧縮して禁欲生活で自分を締め付けすぎてしまったとしたら・・・?
娯楽に何度も誘ってくれる仲間の厚意を無視し続ければ、知らぬまに貴重な仲間を失ってしまうこともあるでしょう。
まだiモードの頃の話ですが、メール一通の受信料を気にしてメールに絵文字を付けてこないでと言ってきた友人と結局その件がひっかかって疎遠になりました。
不景気まっただ中の頃だったし、1円でも多く貯金したい、その気持ちはよくわかります。
でもモノより体験や知識を得ることにお金を遣う気持ちでいる今の方が結果的に貯金も殖えているし、将来これから向かっていきたい場所への近道のような気がするのです。
あとがき
日記は全然長く続かないのに、なぜかこの家計簿は1年ちょっと継続できています。それはきっと成果が数字であらわれるからなんですよね。
Excel家計簿は自分のライフスタイルに合わせて調整して使えると思うので、一例として参考にしていただければ幸いです。
Webサイト編集、フリーライター。遠征先でご当地グルメを堪能しているときが一番しあわせ。→[詳細プロフィール]
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